気持ちまぁるくなるまろう♪「なるま」の誕生物語
- なるまの誕生物語
- あるところにちくっと元気がのうなっただるまが旅をしよったと。
- だるまが高知を通りよったとき自分とおんなじ赤い色をしたもんがそりゃあ楽しそうにおどりよった。
- 「あれはなんだ。」
だるまがふしぎそうに見よったらとなりにおった女の子がおしえてくれた。
「これは、高知のお祭りでよさこい祭りっていうがよ。あの赤いものはなるこよ。」 - 楽しそうにおどりゆうなるこを見よったらいつのまにやらだるまもいっしょにおどりよった。
「ああ、たのしかった。あれ?どうしてかな?とっても元気になった。」 - 「そうか!あのなるこが元気にしてくれたんだ。
ぼくもみんなを元気にしたいなあ。なるこみたいになれないかなあ。」
だるまはよう考えたと。 - かんがえてもかんがえてもえいかんがえがでてこん。
いつのまにやらだるまはねてしもうた。 - どればあねえたろうか。
高知の夏はこじゃんと暑いき、なんとゆうたち日照時間が日本一やと。
高知のおひさまに照らされただるまの体にはたまるか、こじゃんと光る黄色い一本の線が入っちょった。
「高知の太陽さん、どうもありがとう。これですこしなるこに近づいた。希望の光が見えてきた。」
だるまは高知の自然のめぐみにたいてよろこんだと。 - 太陽の光をあびてまっこと元気になっただるまはなるこのようになりとうてまた歩きつづけたと。
- 海が見えてきたときちょうど日が暮れてきた。
「あれは龍馬さんじゃないか。」そこには、坂本龍馬の銅像があった。
「龍馬さんもいろんな事を信じて夢にむかって生きてきたんだ。ぼくもなるこのようにみんなを元気にできるように自分を信じて明日からまたがんばろう。」
そういうと、だるまは竜馬さんの横で泊まらせてもろうた。 - 「おまんにこの帯をやるき。信じる心が大事ぜよ。」
朝になって目がさめた。だるまはたまげた。なんと体に黒い線が2本入っちゅう。
「これはなるこのもようだ。どうしてだろう。そういえば… 夢のなかで。」 - なるこのもようになっただるまはうれしゅうてうれしゅうてとびはねよった。
- 「あっはっは。」
うしろからだれかの声がした。だるまがふりかえるとおじいさんが立っちょった。
「まっこと楽しいだるまさんや。こんなにわろうたがひさしぶりじゃ。わしは、年をとって元気もないなっちょった。
けんどおまんを見ておかしゅうてわらいゆうちに元気が出てきたぞ。うれしいこっちゃ。」 - おじいさんはそう言うとにこにこしもって行ってしもうたと。
「あれ?ぼくもおじいさんを元気にできたのかな なるこのようになれたんだ。」
「おじいさん。こちらこそありがとう。今日からなることだるまでなるまだ。希望を持って信じて行動すれば夢は叶うんだ。これからもみんなに元気をあげて一緒にたのしみたいなあ。」 - そう言うてなるまは
「みんなあ なるまでなるまろう」
を合言葉に旅をつづけたと。なるまった。なるまった。
※「なるまる」とは造語でとっても幸せで丸いきもちになることぜよ。